マフラーの画像2

マフラーと車検の基準

バイクのマフラー交換時に知っておきたい車検の基本ルール

マフラー交換は見た目や音を大きく変えられるため人気のカスタマイズです。しかし、交換時に必ず意識すべきなのが、車検基準を満たしているかという点です。排気量250ccを超えるバイクには定期的な車検があり、保安基準を満たさないマフラーでは公道を走れません。車検でチェックされる主なポイントは、排気音の大きさと排出ガスの成分の2点です。この2つの基準を正しく理解し、適合するパーツを選ぶことが安全なカスタムの基本となります。

厳しくなる排気音の規制と取り付け状態のチェック

排気音については、バイクの年式によって細かく基準値が設定されています。近接排気騒音だけでなく、実際の走行状態の音量を測る加速走行騒音という厳しい基準も存在します。年式が新しくなるにつれて規制値は厳しくなっており、わずかな超過でも不合格となるため注意が必要です。

また、マフラーが車体から極端にはみ出していないか、転倒による穴あきやボルトの緩みによる排気漏れがないかといった取り付け状態も厳しく検査されます。

安心して公道を走れる証拠となるJMCA認定マフラー

社外マフラーを選ぶ際、車検に通るかを判断する最も分かりやすい基準が、JMCA認定を受けているかどうかです。JMCAとは、カスタムパーツが保安基準に適合しているかをテストし認定を行う機関です。

試験をクリアしたマフラーには、認定証である金属製のプレートが本体にしっかりと固定されています。このプレートがあることで、騒音や排出ガスが規定内に収まっているという明確な証明になります。

プレートの有無が車検の合否を大きく分ける理由

車検の現場でも、検査員はこのJMCAプレートの有無や認定番号をチェックし基準を満たしているかを確認します。逆に、プレートが付いていない未認証マフラーを装着している場合、音量が基準値内に収まっていても車検には通りません。

プレートが剥がれたり見えなくなったりしていると、認定マフラーでも車検に通らない可能性があるため注意が必要です。購入時はカタログ等でJMCA認定の有無を必ず確認しましょう。

厳しさを増す排出ガス規制とマフラー内蔵の触媒の役割

車検対応マフラーを語る上で避けて通れないのが、排出ガス規制と排ガス証明書の存在です。大気汚染を防ぐため、バイクから排出される有害物質への規制は段階的に強化されてきました。

規制をクリアするため、比較的新しい年式のバイクの純正マフラーには、キャタライザーと呼ばれる触媒が内蔵されています。触媒は、排気ガスに含まれる有害物質を内部で浄化し、無害なガスに変えて排出する重要な役割を担っています。

車検で必須となる排ガス証明書と古い年式バイクの特例

純正マフラーに触媒が内蔵されている場合、交換する社外マフラーにも触媒が内蔵されていなければ検査に合格できません。その社外マフラーが有害物質を浄化できることを証明する書類が、通称ガスレポと呼ばれる自動車排出ガス試験結果証明書です。

車検の際には原本の提示が必須なため、紛失しないよう車検証と一緒に保管してください。なお、純正で触媒が入っていない古いモデルであればこの証明書は不要です。